物理学と神 (集英社新書)



物理学と神 (集英社新書)
物理学と神 (集英社新書)

商品カテゴリ:物理学,化学,数学,地学,科学,学習,知識
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方程式-神=神への挑戦

タイトルに惹かれて購入したけども、正解でした!、かなりおもしろい!!歴史上の物理学者(科学者)たちの神への『挑戦』は特に深く楽しむことができた。16,17世紀のAge of Reasonがmodernityを賞賛してからの、科学の地位の向上と、論理的に説明のつかぬ神への挑戦。二つのバランスの記述は楽しめます。そして、神と悪魔のパラドックス、神のサイコロ遊びなど、とにかくおもしろい。神の存在をなんとかして方程式の中に入れようとした物理学者の苦労は少し滑稽でもあるし、神は賭博士であるといったユーモアあふれる著者の文章は、物理学が高校時代に嫌いだった私でえ、楽しめたので、かなりお勧めの一冊。

物理学の面白さを伝える

物理学の膨大な課題と発見から主要なエッセンスを抽出して、簡潔な通史
としてまとめるとき、そこには「そのトピックを選んだ理由」が必要にな
るのでしょう。それを「物理学史に現れてきた神の諸相」というテーマに
求めたのがこの本、という言い方が相応しいように感じました。

アリストテレス自然学、コペルニクス革命、永久機関への挑戦、錬金術、
ニュートンの発見、オルバースのパラドクス、ラプラスの悪魔、量子論に
おけるアインシュタインの功績と限界、「神はサイコロを振らない」、不
確定性原理、カオス・複雑系、フラクタルな世界…等々、物理学の面白い
話題を、上記のようなテーマを軸に、分かりやすく解説しています。

この本に不満があるとすれば、下のレビュアーの方と同意見で、「神」と
いうものに対する思索が浅いことです。思想的アプローチも含め、「物理
学と神」というテーマに正面から取り組んだ本ではないと思います。著者
自身が「いささか揶揄的に」と書いていますが、物理学のトピックを説明
するついでに「神」という言葉を出しただけと感じた部分もありました。

そこまでは深めていないからこそ、分かりやすく読みやすいのかも知れま
せん。物理学の入門書としてユニークで、優れていると思います。
いまひとつ

 物理学発展の歴史のなかで物理学者が「神」をどうとらえてきたかを概説する。
 非常に切り口が斬新なので期待して読んだが、思ったほどではなかった。その一つは筆者が「神」について詳しくないからである。
例えばアインシュタインが「神はさいころを振らない」という有名な言葉を残しているが、その背景には「わたしはスピノザの神を信じる」という言葉がある。それについての言及はない。スピノザの神がどのようなものであるかがはっきりしなければこの言葉の意味ははっきりしてこないのではないだろうか。
 それから,相対論、量子論はごくあっさりとしか解説されていない。これらについての予備知識がなければ問題点はわかってこないと思う。
佐藤勝彦氏の「量子論を楽しむ本」などを予め呼んでおかれることをお勧めする。
無知と知の境界線

哲学や宗教学は好きだし、SFも好きだけれども、物理学は大の苦手。にもかかわらず、苦痛にならずに、興味を持って、最後まで読むことができた良書だった。
神仏を対照させることで、とっつきやすく、わかりやすく、解説することに成功しただけではない。
著者は人間を超越している存在を引き合いに出すことで、物理学者のみならず科学者が、無知の領域、未知の領域があることを忘れないよう、謙虚な姿勢を保つことを謳っている。そこに深く共感した。
フラクタルや複雑系など、難しげな専門用語をそれなりに理解できたような気がするし、物理学の姿勢や目的がなんとなくわかった気がする。これで、少しは私も21世紀の常識に近づけただろうか……。
入門書としては優れもの。

 池内教授は、これまでにも一般の人々には理解しがたい物理学の領域をわかりやすく紹介した書物を数多く執筆してこられた。本書もその流れに連なるものであり、物理学とりわけ理論物理学の「入門書」としては、なかなかに優れものである。何より、新書ということで誰にも手に取りやすい上、各章ごとに比較的入手しやすい参考文献があがっている。
 内容的にも、一般によく知られている例や言葉を使うなどして、著者なりの配慮が施されている。確かに、一部、難解な部分もあるが全体としては、物理の非専門家にも興味を抱かせる内容となっている。



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